あの日別れたあと、僕はどこに何をしに行ったのか。
一人は帰宅、一人はアキバ、そして僕はとある場所に行った...。
場所は一応伏せるが、誰かが見ているような昼下がりの空。
サウナに行ってきた。
昨今流行っているサウナ。昨今で合ってるか?
せっかく海外に行ったんだし、泊まりの機会にサウナある施設に行ってみようと思ったのだ。
昼間からでかい風呂に入った。でかい風呂はそれだけで快楽を生み出す。
色々サウナの作法は調べたものの、個別の事例に関してはよく分からなくてドキドキしっぱないしであった。
目が悪くて色々書いてあることも至近距離まで行かねえと読めねえ。風呂に浸かりつつサウナの入り口をチラチラ見ながら様子を伺っていた。
長時間アホヅラで湯船を堪能した後、僕は歩み出す。
初めてアニメイトに行った時。初めてR-18の暖簾をかき分けて入場したあのビデオ屋。初めて年齢確認が必要なものをレジまで持って行ったあの日。
そんな、入るまでの期待と不安と緊張を感じながらサウナに入った。
暑い。サウナの暑いって熱いとどっちが表記正しいんだ?
今までサウナ自体は入ったことはある。小さい頃、ホテルの大浴場に行った時にあるサウナルームに、外のでかい風呂行ったらサウナあるとねと何も疑問に思わず、また効果も知らずになんとなく親と数分入っていた。
サ活とかそういうものを意識してのサウナはもちろん初である。
12分計っていうんですかあの時計。僕は見るのを忘れたので、熱さに耐えながら頭の中で秒数を数えていた。全人類そう思っていると思っているんだが、自分は秒数を正確にカウントするのが上手い。
n分(=60秒単位)で出ようと思ってカウント開始。初サウナながらもなんとなく先にいた人よりも早く出るのは負けた気がするので、とりあえずその方たちが全員出てからすぐのn分で出ようとすぐに決めた。
結果として8分いることになった。死ぬほど汗が出る。マジでセルフ拷問じゃん。ジョージィの言ってた通りだよ。
そして次に水風呂。
小さいころは、というかつい最近まで水風呂の意味が分からなかった。老人がクソ熱い風呂を好むように、クソ冷たい水を好む爺さん婆さんがいると勝手に思い込んでいた。
それだとしてもかけ水するためだよな、入ることを考えられている設備じゃないのに何でこんなでかいんだよと思っていた。
まず汗を流すフェイズなのだが、ここで水を使うと逃亡する可能性すらあると思い、汗を流すためのかけ湯はその隣の普通のお湯でやった。いい気持ちだ。
そしていざ水風呂に入る。ここまで来れば、もう引けない。
入る。
くっっっっっそ地獄。
これを好む人類はどこか麻痺してるのでは?馬鹿か?
でも入ってる人間が目の前に二人はいた。僕もとりあえず肩まで浸かってみる。正直、ちょっとでも力を緩めると尿が漏れ出そうなほどに強烈な寒さ。
話に聞く羽衣とやらも何も感じなかったし、人間って体が冷えると死ぬよなとか思いつつ90秒くらい入ってた。サウナ内よりだいぶ焦りがあったため秒数カウントはかなり怪しいが。
かなり意識して入っていないと、震える。寒さで震える。今まで経験したことのない、首から上の震えをなんとか抑えていた。
90秒経過して上がったあと、
「あ、俺才能無いわ、無理だわ、普通に寒いだけだわ。」
と思い、シャワーを浴びて逃げるように脱衣所へ急いだ。逃げるようにと言ったがちゃんと体は拭いた。拭いてる間もガクガクや。
サウナで芯から温まったのが嘘のように、芯から冷え切っている。もう二度と水風呂なんか入んねー!
そして着替えてる時、それはやってきた。
頭の中にスパークが走った。えっちな作品で画面が白く点滅する演出あるじゃん。まさにあんな感じ。別に絶頂はしていない。
まさかこれが整うとかキマるとか言われているやつか!?と。
しばらく放心状態だったやもしれぬ。
これはまたそのうちどこかのサウナに行って試してみねえとな!!!
その後は飯を食った。
オロポとかいうの頼んだけどあれは麻薬ですね、美味しい。
ちなみに頼んだ夕食の写真がある。
麻婆豆腐定食(ご飯大盛り)+軟骨の唐揚げ+オロポ。誤算だったのがその量。麻婆豆腐が結構多いし、白米が死ぬほど多い。値段的に考えて大盛りで良いだろうと思ったが普段食ってる4倍くらい入っていたんじゃなないかとさえ思う。
それに加えて軟骨まで頼んでしまったのだ。お残しは許しませんので、50分くらいかけて少しずつだが全部食った。これだけの量だと気絶しそうなものではあるが、最後の方がテレビを見ながらちまちまちまちま食っていたので気絶はしなかった。
でも、次の日の夜まで何も食えない程には腹がパンパンだった。
以上が旅の最後の行動です。
次回サウナに行く際は、とりあえず最低2セットはやるし、ちゃんと椅子に座って休憩もするゾ。